子どもの健全な発育・発達のためには、幼少期から休養・栄養・運動を中心とする健康的な生活習慣とそのリズムを身につけ、維持することが非常に重要です。
身体活動が不足している、夕食の時間が遅い、テレビをはじめとするメディアの使用時間が長い等の原因で、就寝が遅い子どもたちは、睡眠不足に加え、起床時刻も遅れがちで、朝食や排便の機会を逃す可能性が高いことが報告されています。
こうした生活習慣の乱れは、自律神経機能の乱れや不登校の原因になるほか、日中の疲れと活動量の低下、記憶の定着の妨げ、集中力の低下などをもたらし、意欲の低下、学力低下、体力低下、精神不安定など、健全な子どもの成長にとって、ネガティブな影響を及ぼします。
子どもたちの現状は?
睡眠や食事・排便・運動などの生活習慣とそのリズムが乱れることで、自律神経の働きが弱まり、体温リズムが乱れたり、ずれたりする状態が生じ、ますます生活リズムの悪循環が進んでしまいます。
子どもたちの生活リズムを改善するためには様々な対策が必要ですが、日中の間に十分に体を動かすことは、エネルギーの消費や情緒の解放によって、夜の入眠を早め、悪循環を断ち切る効果があります。
外あそびは、生活リズムの改善に加え、子どもの発育・発達における身体的・社会的・知的・精神的・情緒的の5つの側面を、バランスよく育むことに貢献します。健康なからだ、健全な心、そして脳の発達は、ひいては創造力、前に踏み出す力、やり抜く力、意欲といった、子どもたちの「生きる力」につながり、社会の未来に貢献する、自立した人間形成を助けます。